Windows10 バージョン1809向け Windows Update(Spectre variant 2対応)(追記あり)
Microsoftは3月1日(アメリカ時間)、昨年1月に明らかとなったCPU投機的実行の脆弱性(Spectre variant 2)対策として、パフォーマンスにほぼ影響がない形で緩和対策を行うWindows Update(KB4482887)を、Windows 10 バージョン1809(Octover 2018 Update)向けに公開しました。(私のパソコンでは本日適用しました。)
Spectreは、CPUのハードウェアレベルの脆弱性として見つかり、CPUコードやOSにて対策をなされてきました。
しかし、対策によってCPU世代によっては著しくパフォーマンスが低下する問題がありました。
その中で、googleの「retpoline」フィックスがパフォーマンス低下の影響がほぼ無くなることができますが、Windowsへは互換性などの問題から直ちに実装することができませんでした。
そこで、4月公開予定の次期リリース(19H1)で実装すべく、Insiderビルドに実装してテストしていましたが、バックポートとして現バージョン(1809)に実装することになりました。
今後数ヶ月の間で、段階的に 「retpoline」が有効となっていきます。
ただし、実装の複雑さとそれに伴う変更のため、現バージョン(1809)以降のリリースになるようです。
(3月8日追記)
KB4482887 アップデートをインストールした場合、一部ゲームにおいて、グラフィックやマウスのパフォーマンスが劣化する問題がわかりました。
Microsoftでは今後対決策をアップデートで提供する予定としていますが、当面の解決策としては
KB4482887 をアンインストールすることになります。